Kindle 3.1でX0213の漢字はどうなった
これは過日の記事の続きです。
前回までのあらすじ: 青空mobiで少しでも読みやすい本文を作るため、JIS X0213 (いわゆる第三第四水準) の文字のうち Kindle で使えるものは画像をやめて文字コードに置き換えるといいなと考えたAlissaは、Kindle 3.0.2で動作確認し置き換え可能な文字の一覧を作成した。Alissaに煽惑されたmatsuuは、言われるがまま(?)に青空mobiを改造してしまった。
そうこうするうちに、Kindle 3.1が出て、私のKindleも日曜日の朝に勝手にバージョンアップされました。「そういえば、サロゲートペアに対応してたり… しないだろうな」などと思ってちょっと試したところ、それどころではありません。なんと、今まで表示できていたはずの文字がいくつかトーフになっているではありませんか。
驚いて詳しく調べたところ、Kindle 3.1では、次のような変更が行われたらしいことがわかりました。
- 「互換漢字」ブロックの漢字、つまりUnicodeのFxxxの漢字が全滅。(白四角、いわゆるトーフ状態。)
- その代わり、「拡張A」の字がキレイになっている。
と、言われてもよくわからない方も多いでしょうから、実例を見ていただきましょう。以前使ったのと同じサンプルですが、左が3.0.2時代の表示、右が3.1での表示です。(画像クリックで拡大)
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例によって5個並んだ字形のうち、左端(ch)がKindleの字です。この画像で、最後の二つが「互換漢字」ですが、3.0.2では(fa3cは若干字形に疑問があったりしたものの)ちゃんと表示できていたのに、3.1ではトーフになってしまっています。他方、下から四つ目の「㞍」に注目してほしいのですが、明らかにデザインが改善されています。なお、もともと調べようと思った2面の字は最上行にありますが、状況に変化ありませんでした。
ということで、これはたぶん差し引き「悲しい結果」なんでしょうねぇ。多少デザインが悪くてもトーフよりはマシですから。と、いうことで、matsuuさん、まずいです。青空mobiでダウンロードすると、Kindle 3.1では読めなくなる場合があります。
ここはAmazonに文句言いたいところですが、さて、どこに言えばいいのだろう…。
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