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2009年6月の記事

2009年6月20日 (土)

ビューア 1.23 リリース

このリリースは、久しぶりに開発メーリングリストで紛糾したような気がします。

開発に参加していない普通のユーザーの皆さんの評価はどうでしょうか。

2009年6月 6日 (土)

FF XIVの記事を見て思ったこと

4GamersでFF XIVの記事を読んだ。

そしたら、ちょっと変な部分に引っかかってしまったのです。

Q. ワールドワイドでの展開を教えてください

田中氏:
 今回は,日英独仏の四つの地域で同時リリースを考えています。

(中略)

Q. スペイン語版の開発は考えていませんか?

田中氏:
 プレイヤーからの強いリクエストがあれば考えていきます。しかし,現在四つの言語版の開発を同時にやっていて,一杯一杯なのが現状です。良いトランスレーターが日本にいればいいのですが。

まず最初に思ったのは「日英独仏の四つの地域」という部分。「日英独仏」が「地域」を意味するのだとすると、これは、日本、イギリス、ドイツ、フランス、ということになる。でも、アメリカではリリースしないというのは考えられないよね。だから、たぶん、これは本当は地域じゃなくて、日本語版、英語版、ドイツ語版、フランス語版という、4つの言語版を出す、という意味なのだろう。それは、後の方の答えとも一致する。スクエニの田中さんがしくじったのか、記者がしくじったのか、その辺りは謎だけど。

まぁ、国と言葉の混同というのは、日本の人たちがハマりやすい落とし穴のひとつ。たぶんそれは、日本の範囲と、日本語圏とが、地理的にほとんど一致していることが原因。そういう環境で育つと、言葉の分布と主権の分布が一対一に対応するのが普遍的な法則であるかのような錯覚を持ってしまうんじゃないかな。でも、実際は、日本と日本語の関係みたいなのはきわめてマレ。たいていは、国の切れ目と言語圏の切れ目とはぐにゃぐにゃ。

それで、開発の観点からすると、対応言語が重要なわけだけど、商売の観点からは国が重要だったりするので、ここがややこしい。特に、複数の言語圏の関係が微妙な国では、微妙な言語を全部サポートしないと販売できなかったりする。(たとえばカナダでは、製品の取扱い説明書は、英語とフランス語と、両方を用意しないと違法らしい。)

で、次にアレっと思ったのがスペイン語の件。これは間違いとかじゃなくて、戦略なのだけれども。つまり、スペイン語版を出さない理由が「現在四つの言語版の開発を同時にやっていて,一杯一杯」というのは、これは変なんじゃないか、と思ったのです。

いや、4ヶ国語版を同時開発しているので人手が足りない、というのは、まぁそうかもしれない。でも、限られた人手でワールドワイド展開することを考えた場合、スペイン語・ポルトガル語・ロシア語よりもフランス語とドイツ語のサポートが優先度が高いというのは、不思議な気がする。

オンラインゲームというのは、ある種特殊な商売なので、言語以前に市場環境というのがあるだろうことは分かるのだけれど。たとえば、単純に言語人口だけを考えると中国語が非常に大きいのだけれど、中国語圏の主要部分は中国という国になっていて、中国でオンラインゲームをサービスするのは法律上非常に難しい面がある。(中国には、オンラインゲームに関するさまざまな規則を決めた法律があって、それをクリアしないとサービスできない。たとえば、一時間以上連続してプレイする人に警告せよとか、一日に3時間プレイしたらそれ以上経験値があがらないようにしろとか。あと、課金システムの規制なんかも。) なので、たとえ中国語人口が大きくても、中国市場をターゲットにするかどうかは商売の戦略上難しい判断になる。

でも、スペイン語・ポルトガル語・ロシア語には、そういう面はないはずなんですよねー。ブロードバンド回線の普及率とか言っても、ロシアはよく知らないけど、スペイン語圏・ポルトガル語圏で特に普及が遅れているようなことはないし。ポルトガル語圏の代表のブラジルなんかは、世界でも有数のブロードバンド圏みたいだし。(Second Lifeのresidentも、ブラジルは相当多い。)

で、ひょっとしたら、なんですけど、ポイントは「良いトランスレーターが日本にいればいいのですが」なのかなぁ、と。つまり、日本には、ドイツ語とかフランス語を勉強する人に比べると、スペイン語・ポルトガル語・ロシア語を勉強する人は少なくて、翻訳者が足りないのかなぁ、と。

今度、調べてみよう。

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