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2008年5月 7日 (水)

翻訳

英語の“iron”は、日本語では「鉄」だ。でも、ゴルフの話題であれば「アイアン」と訳さないといけない。衣類の手入れの話題なら「アイロン」だ。そう訳さないとおかしい。友人宅で洗濯物の片付けを手伝おうとしている人物が“Don't you have an iron?”と聞いたら、これは「アイロン持ってないの?」である。「鉄持ってないの?」では誤訳だ。しかし、同じ洗濯物の片付けの場面でも“Hey, a piece of iron is in a pocket!”と叫んだら、これは「ポケットに鉄のかけらが入ってるよ!」だろう。「アイロンのかけら」ではなくて。他に、日本ではあまりなじみがないが、カーボーイが牛にジュっと印を付ける「やきごて」も、英語ではironと言うらしい。

よく、同じ語を文脈で訳し分ける、同じ言葉にも異なる意味がある、という話をすると、英語圏の人たちは「俗語」のことだと思うようなのだ。実際、iron という言葉も俗語では非常に多くの意味に使われる。何か大会の賞金のことであったり、ピストルのことであったり、
レーサーはオートバイのことをironと言うとも聞いたことがある。こういう使い方は「きちんとした言葉」ではない。きちんとした言葉は別に合って、prize とか pistol (gun?) とか motor cycle とか。でも、鉄、アイアン、アイロン、を意味する iron は、これが正しい言葉なのよね。俗語ではない。普通の言葉。普通の言葉が、翻訳するときに、別の言葉になる、というところが、なかなか理解してもらえない。

で、まー、あれですよ。「iron」「wood」という選択肢を、「鉄」「木」って訳しちゃうんだ。ゴルフクラブの選択する場面でね。これは「ゴルフクラブの選択」という文脈を教えれば、大抵の翻訳者は最初から「アイアン」「ウッド」と訳せる。でも、翻訳を発注するときに、そう言わないわけよ。まさか、iron を複数の言葉に訳し分けるっていうのがそもそも想定外みたいで。余分なこと言わなくていい、みたいな感じなのかな。単にめんどうだから、かもしれないけど。でさ、ただしい翻訳をするためには解説が必要とか言うと、ピストルのことを iron と呼んでいるところには注をつけてくれるんだけど、アイロンのことを iron と呼んでいるところには注をつけてくれないんですよねー。

これって、どうすればいいんでしょうか。翻訳側 (または、そのレビューをする側) の努力で、一つ一つつぶしていくしかないのでしょうか。

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コメント

翻訳側が一つ一つ指摘するしか方法がない気がします。

Lindenにネイティブな訳者がいると本当に助かるんですが、難しいですね。

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