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2007年9月の記事

2007年9月23日 (日)

1.18.3.5RC対応版

一週間雲隠れしていたところ、SLが必須アップデートして、以前のAlissa版のバイナリが使えなくなっていました。そこで、ちゃちゃっと、1.18.3(5)ベースのその場入力パッチ適用版バイナリを用意しました。

Windows版
IME-20070923-Win32.zip
MacOS版
IME-20070923-Mac.zip

パッチの内容は、0909版とほとんど変わっていません。基本的には、ベースのバージョンが変わっただけです。ソース上は、最後の整理をやっているので、見かけはそれなりに変わっていますが、やっていることは同じです。

2007年9月18日 (火)

そろそろ終われそうかな

私は、今週は日本を離れていて、SL にログインできないし、開発環境にも触れないのですが、

ちょうど、このタイミングで、その場入力パッチをリンデンさんに受け取ってもらえそうな感じになってきました。と、いうことは、そろそろ私が勝手に直す段階は終わりです。

何かコメントのある方は、早めにお申しつけください。

2007年9月12日 (水)

Alissaパッチの変更点

「日本語その場入力パッチ」は、ビューアのリリースが出るたびに配るようにしているのですが、単に新リリースへの対応の他にもいくつかの変更を行っています。初期の頃は新機能の作り込みが中心だったのですが、このごろは集結に向けたバグ取りとコードクリンナップがメインになっています。

ここ何回かの配布では、こんなバグを直しています。

  • 未確定文字列が残っているときに、マウス操作などでキーボードフォーカスを移動すると、いろいろと変なことが起きる件。
  • 「持ち物」の検索欄に日本語を入力すると微妙におかしくなる件。
  • チャットやIM中に、画面右下に青いパネル (alert popup と言うらしい) が現れると、日本語入力できなくなってしまう件。
  • MacOSで、何かの拍子に、キーボード配列がASCII配列 (2のシフトが @) になってしまう件。
  • Windowsで、SL起動中に入力言語を韓国語にして、その後また日本語にすると、一部のかな漢字変換で、変換候補がハングルに文字化けしてしまう件。
  • 上書きモードでノートカードを編集していても、日本語入力の未確定分が「挿入」されてしまう件。
  • 日本語入力の未確定文字列がある状態で、別のアプリケーションをアクティブにすると、再度SLに戻ったときに入力がおかしくなる件。
  • かな漢字変換の設定で入力の初期値を「半角英数字」以外にしていても無視される件。
  • ログインパネルのパスワード欄で日本語入力が自動的に有効になってしまうことがある件。
  • Windowsで、テキスト入力ができないときに、言語バーのアイコンで英語以外のヨーロッパ系の言語 (例えばFr) を選択すると、チャット等で日本語入力ができなくなってしまう件。
  • Windowsで、中国語入力でピンイン入力をしていて、「ピンインをアプリケーションに渡さない」設定になっていると、ピンイン表示がへんな位置に現れる件。

ASCIIのみの入力欄でIMEの有効化を禁止すると困る人もいるかなぁ

かな漢字変換の変換機能を使って、いわゆる半角英数字の入力を積極的にやっている人って、どれくらいいるのでしょうか。

SL だと、自分の名前とか登録しておくと便利かもしれませんね。後は、ややこしいコマンドを受け付けるスクリプトの、いつものコマンドとか。そういえば、最近のATOKだと、カタカナ語のかなの読みを入力して英単語に変換なんて機能もあったような。

「キーストロークのみ」と「ASCIIテキストのみ」を区別すればいいのかなぁ。あまりやりたくないなぁ。

2007年9月10日 (月)

その場入力 1.18.3(2)RC 対応版

日本語その場入力パッチですが、1.18.3(2)RC 版に対応しました。

Windows 版は IME-20070909-Win32.zip

MacOS版は ime-20070909-Mac.zip

お試しください。

2007年9月 2日 (日)

調べないでいい加減なこと書いてるし

さて、心機一転と言ったが、面白くないことがあったのでヤツアタリだ。

犠牲者は、こちら:

日経BP IT Pro
誰でも始められる「セカンドライフ」
第4回 コミュニケーションの基本「チャット」を覚えようhttp://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070812/279730/

この記事に、いろいろと技術的に真実でないことがたくさん書かれているので、それを重箱の隅をつつくようにして、いちいち指摘しようという企画だ。

チャットでは日本語も使えます。ただし日本語圏以外の人はOSに日本語フォントがないので,日本語のチャットが見えなくなります。

そんなこと、ない。

まず、MacOS X では、世界中どこで販売される Macintosh でも、何語版としてインストールしても、必ず日本語フォントがインストールされる。Second Lifeで使う日本語フォントは「ヒラギノ角ゴ Pro W3」だが、これは、アメリカで売られている英語版でも、ドイツで売られているドイツ語版でも、必ずインストールされている。ユーザが、わざわざファイルを削除しない限り、必ずある。だから、Macintoshユーザには「日本語フォントがないから日本語が表示できない」なんていうことは無縁だ。

次にWindows。残念ながらWindowsの場合、アメリカで販売されるWindowsパソコンでは、日本語フォントはインストールされていない。ヨーロッパでも、そうだ。しかし、中国で販売される中国語版や、韓国で販売される韓国語版には、日本語フォントがインストールされている。(これは、ある意味マイクロソフトの手抜きで、「東アジアの、あの辺りの連中が使うフォント」という、十把一括りなインストールの仕組みになっているためなんだが。) だから、日本語圏でなくても、中国語圏や韓国語圏の人ならば、Windowsでも日本語表示は問題なくできる。また、アメリカではインストールされていないと言ったが、標準ではインストールされていないものの、提供はされている。(CD-ROMで、または、*.CABファイルで。) だから、アメリカで英語版を買ったユーザでも、コントロールパネルで East Asian Language Supportをインストールすれば、日本語表示ができるようになる。実際、アニヲタの人たちなど、これを入れている人は少なくない。

日本人がアラビア語や韓国語,中国語のプレイヤーの発言を見たとき(該当フォントがインストールされていなければ)も「・・・」のように表示されます。

これはトリッキーだ。が、正しいとは言えない。

上にも書いたことと同様、MacOS では、韓国語フォントも中国語フォントも必ずインストールされる。だから、わざわざ削除しない限り、日本語版のMacOSには、韓国語フォントも中国語フォントもインストールされている。Windowsも、やはり上に書いた通り、アメリカで販売される英語版はだめだが、日本で販売される日本語版のWindowsには、韓国語フォントも中国語フォントもインストールされている。だから、日本語でチャットができている人で、韓国語や中国語が「・・・」のようになってしまうことは、WindowsやMacintoshを使っている限り、あり得ないのだ。

ただし、残念ながら、アラビア語 (アラビア文字) については、「・・・」になってしまう。それは、現在のSLが、アラビア語フォントを使わないように設定されているからだ。なぜ、そう設定されているかというと、実は現在のSL Viewerは、アラビア文字のような右から左に向かって書くスクリプトをうまく扱うことができないから。(偶然にも、私がこのブログを書き始めて二日目に、そういう記事を書いている。) 事実は、アラビア語版ウィンドウズを使っていて、アラビア語フォントがインストールされていても、SL ではアラビア語を使うことはできない、のだ。

英語(半角アルファベット)は,どのOS環境にも入っているので問題なく表示できます。

違う。そういう理由ではない。

SLでは、常に「半角英数字」とされている文字が表示できる、という点は事実だ。しかし、それは「どのOS環境にも」フォントがあるのが常識だから、ではない。SL Viewerの配布ファイル中に、SL専用の英数字フォント (正確に言うと Latin-1フォント) が含まれているから、なのだ。

IMは (中略) フレンドとして登録した人を対象としたクローズドなチャットです。

これも違う。IMを送るのに、フレンドとして登録してある必要はない。フルネームがわかれば、誰にでも送れる。

最後に、技術的ではない点をもう一つ。

セカンドライフに参加している人は日本人だけとは限りません。むしろ,英語圏の外国人の方が多いでしょう。

日本人だけとは限らない、のは正しい。また、日本人よりも、英語圏に住む人の方が多い、というのも正しいようだ。しかし、この書きぶりだと、間違いなく、この著者は勘違いしている。リンデン社が公表している統計データによると、今、SLでいちばん多いのは、ドイツ語圏の人なのだ。次はポルトガル語圏 (主にブラジルの人)。英語圏は第三位。セカンドライフでは、知らない人に前提無しで話しかけるときには、普通英語を使う。それは間違いない。でも、それは、英語圏の人が多いから、ではない。20世紀後半以降、地球では、相手が何語を使うかわからない場合には英語で話しかけるのが常識になっている。だから、SLでもそうするだけだ。著者自身が、この記事で書いているように

多国籍な場所では英語が公用語であるという点は,現実世界もセカンドライフも変わりません。

なのである。SLで、英語で会話をしている人たちの中に、英語のネイティブスピーカーが一人も含まれないことは全然珍しくない。

記事の論旨には賛成なんですよ、これ。SLは英語が原則だから、英語で話しかけられるかもしれないけど、こわがらずに英語で返事しましょうね、って言ってるだけでしょ。でもって、英語の勉強にもなるよ、って。すくに馴れちゃうから大丈夫だよ、って。

まったくその通り。いいこと言ってると思う。

だから、この人が単なるライターさんだったら、別に構わないんですよ、この程度。でもさ、この人の肩書は「リーライター/フリープログラマ」なんですよね。だめだよ、プログラマを自称するひとが、こういうでたらめ書いちゃ。調べればすぐにわかることなんだから。内部の仕組みも知らず、一回も韓国語で話しかけられたこともなくて、「韓国語で話しかけられた場合は…」なんて知ったかぶり書くんじゃねーよ、って感じか。

まー、もしも、この記事読んでたら、こんど in-world で声かけてください。何でもお教えしますから。基本的には、このシリーズ、楽しみに読んでますから。チャラチャラしてなくて、いい紹介になってると思ってますよ。

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